地球は星だったんだとあらためて感じる日々を、クルマたちが走る。抗いながら、傷つきながら、壊れながら、それでも進む。胸が熱くなるのはその姿が自分に重なるからだろうか。瀧本幹也氏と彼に師事した写真家たちが記録した道とクルマ。未製本、ボックスというこだわりが、一枚一枚を手に取れる物語にする。未来のTOYOTAの体幹をつくる。そのためにクルマと向き合い、道を感じる純粋な時間を。TOYOTA5大陸走破プロジェクトは全世界のTOYOTAグループ社員からチームを編成してはじまった。2014年オーストラリア大陸、2015年北米、2016年南米、2017年欧州、2018年アフリカ、そして2019年にはアジア大陸へ。本書は、そのプロジェクトの立ち上がりから参加し、人とクルマの旅に同行していた、写真家 瀧本幹也氏をはじめとしたクリエイターチームが撮り溜めたドキュメントを、あらたなコンセプトで一冊のフォトブックとしてまとめたものである。パタゴニアの吹きすさぶ風、アラスカの凍てつく寒さ、アフリカの夕日と象の群れーー圧倒的な自然を前にした時、人も、人が作り出した文明の利器でさえも、自然の一部と化してしまう。地球もひとつの星だった。写真一枚一枚を手にとることでその感覚が共有されるはず。